物と本の持つ記憶

Spirit of Wonder (KCデラックス)

Spirit of Wonder (KCデラックス)

人は何も忘れない生き物なのかもしれない

何か物を見た瞬間にふっと過去の記憶の欠片が蘇る、というのはよくある話だと思います。とりわけ本を読んだとき、それを読んでいた頃の記憶は割と鮮明に思い出せる気がします。それは自分でもびっくりするくらい何気ないことだったり大昔のことだったりするので、もしかすると人間は一度見たものや感じたことを何も失ってはいなくてただきっかけがなくて全て忘れているだけなのでは…とさえ思ってしまいます。

本の持つ記憶

本には文脈がありストーリーがあります。それはとても記憶に残りやすいものだから本についての記憶は鮮明なのかもしれません。特に人から借りた本であればなおさら。

なぜ人に本を貸したり借りたりするのかというと、それはその本の内容を共有したかったり、感想を共有したかったり、もしかすると何か伝えたいことがあったりするからかもしれない。だとするとその本にはただその本が持つ以上の意味があり、記憶があると言えるかもしれません。

今が幸せであるから、過去の全てを肯定する

自分の好きな考え方の一つに、こういうものがあります。例えばうちの父親は僕が高専1年の時に亡くなったわけですが、今思えばそれが転機になって自分の人生について圧倒的によく考えるようになったし、家族の絆も深くなったはず。もちろん悲しかったし今でももし生きていたらどういうおじいちゃんになっていたのかなとたまに思うこともありますが、それでも一番思うのは、それがあったからこそ今の幸せな自分がいると間違いなく思えると、そういうことなんですよね。だからまず今の自分に満足し、過去の全てを受け入れるのが幸せの第一歩なのだーー。なんて。

なんでこんなことを書いているかというと、この本を読みながら、当時はそういうことばっかり言ってたなーと思い出したんですよね。なんと説教くさい。

ただ、思っていることは今も変わらなくて。幸せな人生は自分にとって無限のパターンがあるはずです。人と人との巡り合わせも人と本との巡り合わせも無数にあって、ただ偶然今の状態になっている、ただそれだけで。過去は過去で、未来はこれからのもので。現在を最上のものとしてまずは捉えることさえ出来れば、過去は全て肯定され、未来もきっと幸せになると、僕はそう思っていますしそれを今も伝えたい。いつまでも幸せに、お互い生きていきましょう。それが、きっと忘れることのない本の記憶です。

Forget-me-not (1)

Forget-me-not (1)

暇だったこの3年間によせて

ごぶさたしております。前のブログから気付けば1年経ってしまいました。この1年間の大きな変化で言うと

  • 結婚した
  • 8歳の子どもが出来た
  • 長男(次女?)が年末に生まれる
  • 自分の会社を作って、1期目が終わった
  • 仕事で大きな賞をもらった
  • めっちゃ妖怪ウォッチ見てる
  • スプラトゥーンに家族ではまっている
  • 英会話行かなさすぎてGABAから怒られている
  • ブログを1年間書かなかった
  • 1年間ほとんど本を読んでない
  • ingressおもろい

など。変われば変わるものですね。

暇だったこの3年間、とは。

この1年は色んなことがあったしもちろん忙しかった。でもその前の2年間は、結局暇だったのだろうなと今にしては思うのですね。結婚式にしろ会社の設立や運営にしろ、新しい家族との生活にしろ、新しいものがたくさん入ってくる余裕が自分にはあったということなので。やってもやらなくてもよかったものがたくさん無くなって、その分に新しいものがすっぽりと入ってきた、そういう感じがしています。

ブログ書かなくなったり英会話行かなくなったり本読まなくなったりゲームしなくなったりして、目に見えて時間の使い方が変わりました。朝も7時くらいには起きて、会社も9時過ぎには着いて、遅くとも20時前には会社を出るとか。家に帰ったら子どもと遊びたいし家事もやりたい。そういうやりたいことを積み重ねると、そうでもないことは押し出されていく、というただそれだけの話ではあります。

もっともっと出来ると今は思う

いま楽しいこと、家族との生活と、自分の会社の運営が一番楽しいです。家族との生活は日々新しい発見に満ちているし家事ひとつとっても出来ることが増えていく感覚があってとても楽しいです。料理できるようになったらだいぶ生活の幅が広がるなぁ。

会社、自分で考えて、選んで、仕事をして、お金をもらって、という自分でやったらやった分だけ結果が出てくるというのがとてもおもしろいです。運営の仕方はだいぶわかってきたので今度は人を増やしたりしてみたいなぁ。バイトでもいいんだけど。今は仕事はいっぱいあるけど人がいないからやり切れない、という悲しい状況なので、WEB系の人を今年は探して色々手伝っていただきたいと思います。

あとブログにしろ英会話にしろ読書にしろ、もっと時間を詰めれば色んなことが出来るはず。朝の通勤時間もingressやるのではなく考え事しながら歩けば往復1時間だもんね。


ブログ書くのってこんなのでよかったっけ。。最後にいまはまっているSplatoon(スプラトゥーン)のリンクを貼っておきます。子どもも含めて家族3人で遊んでますがようやくランク20になりました。ジャンルはFPSなんだけど、色の塗り合いと、撃つのが水鉄砲というあたりがとても平和で子どもも安心して遊べるのがとてもよいですね。久しぶりに出たオリジナルタイトルでのヒット作、ゲーム業界も活気が出て大変よいなと思いますのでみなさんぜひ一緒にやりましょう!!

Splatoon (スプラトゥーン) [Wii U]

Splatoon (スプラトゥーン) [Wii U]

星の王子さまを英語で読んでみた -Anything essential is invisible to the eyes.- ES#035

最近何か書くのが月イチになってますがおかげさまで元気にやっております。

GABA 3rd season

前の記事にも書いたんですが、マジメに英語の勉強を始めてそろそろ3年目になります。GABAも3rd seasonに突入したと言うことで今年はこのブログに書いているような内容を英語で話せるようになると言うのが目標です。勉強時間だけで考えても英会話のクラスとあと仕事時間中に英語で考えたり話したりする時間を合わせてもおそらく100とか200時間くらいしかないのですよね。それだけだとほんと足りないので今年は本読んだり映画見たりで時間増やしたいなーと思っております。

「かんじんなことは、目では見えないんだ。」

本屋で探すと英語とかの教材によくなってそうだったので「星の王子さま」にしました。

読んでみて思ったのは7-8割くらいは理解出来るし、poeticな内容でも意外と分かるものだなと。僕はそもそもこの話を読んだことなかったんですけど、例えば王子様とキツネの会話のシーンとかは英語で読んでてもすごく面白かったです。そこだけ引用。

"Here is my secret. It's quite simple: One sees clearly only with the heart. Anything essential is invisible to the eyes."
"Anything essential is invisible to the eyes," the little prince repeated, in order to remember.
"It's the time you spent on your rose that makes your rose so important."
"It's the time I spent on my rose..., "the little prince repeated, in order to remember.
"People have forgotten this truth, " the fox said.
-- Chapter XXI, The Little Prince

"Anything essential is invisible to the eyes.", これが「かんじんなことは、目では見えないんだ。」になると。星の王子さまと言う話自体すごく示唆に富んだ話で、子ども向けのテイをしているもののどう見ても大人に向けて書かれていると思えることろがたくさんあります。出て来る色んな星の話や、王子さまとキツネ、花の会話。地球の人口が20億だったり、ガス灯点灯夫や地理学者が出て来たり、その辺りに時代の背景を感じはするものの、語られている内容は今でも十分通用するものです。それが名作たるゆえんなのでしょうね。

言葉と文化の背景

いざ別の言語で読んだ上で対訳を見ていると、翻訳って色んな意図を含んだり場合によっては恣意的になり得るのだなぁと思います。でもそれは翻訳に限った話でもなく、人の書いた文章を理解しようとすると本質的にはその人のバックグラウンドだったり文化的背景が必要、と言うことなんですよね。

元が外国語の文章って日本人にとっては日本語以上に理解し辛いはずだから、言語を習得すると言うのは結局その文化を理解すると言うことになるのでしょう。そう言う意味では、言葉と言葉を置き換えて理解すると言うのは本質的には多分間違いで。やはり本当の意味で理解しようと思うと、その国の言葉と文化で考える必要がある、と言うことなのだろうなと改めて思うのでした。多分それが分かれば映画もマンガももっと楽しめるようになるんだろうなと思うとまた一つ勉強するモチベーションが湧いて来るのでありました。まる。

"What makes the desert beautiful, " the little prince said, "is that it hides a well somewhere..."
-- Chapter XXV, The Little Prince

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))

星の王子さま (講談社青い鳥文庫)

星の王子さま (講談社青い鳥文庫)

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仮想世界の歴史の紡がれ方 〜ガンダムUCが繋ぐUC〜

ガンダムUCと言う、ガンダムの最新OVAシリーズがありまして。こないだ4年を経て完結したので今日またこないだのまどマギの話と同様に全部一気に見たのです。これもまた、早くに見ていなかった自分を責めたい級のアニメでした。音楽とか超よかった。。UNICORNかっこええ…名曲。

ガンダムの歴史とその正史の定義

見ない人には全くピンと来ないと思うんですが、ガンダムの世界と言うのはもはや人々によって作られた歴史そのものなのです。35年かけて語られて来たのは個々の単発のアニメ、映画作品ではなく、そこにはその世界を通して息づく象徴や人格が確かにあって。色んな人が色んなその世界を語り、表現していく創造上の世界なのですが、それはもう日本の歴史や世界史などと同様、凄まじい詳細さと量、そして熱意で語られているものなのです。

そういう意味で、ガンダムの世界は既に「歴史」を持っています。多くのアニメや小説、同人作品などを生みそれらが紡いでいる世界の歴史。例えば宇宙世紀やそれ以外の世界であったとしても、ガンダムと言う名前を通して創られている創造上の長い歴史を持つ世界。

しかしそのガンダムの歴史における正史、正しい歴史とは何であるのか、これについてはただ一つ定義が定まっているわけではありません。「映像化されたガンダムが正史」「宇宙世紀が正史」「ファーストガンダムだけが正史」など、色んな考え方がこれまでにも存在しています。では、ガンダムに触れる人達はいったい何をもってそれらを「正しい」としているのでしょうか。

何が仮想世界の歴史を定義しているのか

何を信じるかはもちろん人それぞれなのですが、すごく簡単な言葉で言うと原則的には「人気がある」「多くの人が良いと言って認めているもの」を正史と読んでもよいのではと僕は思っています。極端な話、100人いれば100人の「ガンダムの歴史」があるはずなのです。個々人が持っているそのガンダムの歴史、ガンダムの世界にどのガンダムや人々が存在していたと「認める」のか。ただそれだけの話なのです。

ではその世界に何を認めるか、その基準は統一されるものではありませんしそんな必要もありません。一つ言えるのは「作品としてストーリーとしての完成度が高く過去との整合性が取れていて映像的にも音楽的にも優れていてキャラクターにも感情移入がし易く色々と想像し易い商業的にもお金を稼いでくれる作品」として語られているガンダムはその歴史として受け入れられる可能性が高い…それを一言で言うと「人気があるガンダム作品は正史足りうる」と言うことだと思います。

人気があるから、みんなが認めるものが正しい歴史になっていく。公認されていく。実際の日本史や世界史と言う歴史であれば、それは物的証拠などによって裏付けられ多くの学術研究を経て「正しい」と認められることになると思いますが、創造上の世界の「歴史」を作ることなんてかつての人類がどれだけやって来れたと言うのでしょうか。2000年の昔からこの世界の成り立ちについて語られて来た物語は確かにあると思いますが、完全なフィクションとしてこの規模で語られ続ける世界というのは他に類を見ません。

これってすごいことだと思うんですよね。「○○は異端/正史」と言う学派と、それに対立する学派がいる。でもその基準って人によってもちろん違っていて個人個人での世界の広がりとその規定が存在しているわけです。何がすごいってそういう「価値判断基準」自体をみんなが創り出していて、人の意識の中に深く世界が広がっている、と言うのはもう「ただの巨大ロボットアニメ」ではないのです。ほんとは誰がどう思おうとどうでもいいはずなのにね、そんな設定。そして興味の無い人にとっては本当にどうでもいいはず…でも、それでも、この世界がどんどん広がっていく感覚ということ自体がファンにとってはとてもおもしろく感じるのです。

そして過去を肯定するガンダムUC

さて、そのガンダムの歴史の中で、ユニコーンはそのストーリーと描写によって過去の宇宙世紀物語との接合を行い、そしてその人気によって新たな正史となろうとしています。ガンダムUCにより語られる新たな世界、大きなものとしては「シャアのその後」とそれ以前のファースト、Z、ZZ、逆襲のシャアのほぼ全肯定が大きいのではないかなあ、と個人的には思います。そしてサイアム・ピストの声を永井一郎氏がつとめることにより、過去の一年戦争のストーリーも含めて彼のモノローグだったと言う形式にして宇宙世紀を締めくくっている、とも取れます。

これだけの人気をガンダムファンの間で得ている新たな作品と言うのは直近だとあまりなかったはずです。ガンダムUCで語られていることがすごいと言うことよりもむしろ、ガンダムUCが肯定された(人気が出た、売れた、"多くの"人が良いと言った)ことによって、過去のUC作品(Universal Century作品)が全て肯定されてしまったことがすごいのです。

ユニコーンの0096の時代から過去の0078〜0093までを語ることにより、それらで描かれていた全てのシャアも、アムロも、カミーユも、ジュドーも、ハマーンも、強化人間も、そしてアースノイドスペースノイドとの対立も、その因縁も、ジオンの意思も、、何もかもは確かにそこにあり「ガンダムの歴史の正史であった」と言われることになった。ZZの存在も確かにあったし、カプールだってガルスJだってあったし、プルもプルツーもいて、だから12がいて、そしてそれらの存在を経た後で、確かにシャアはアクシズを地球に落とそうとしたしそしてまだスペースノイドの解放を望んだのだ、と言うことが「肯定」された。

ガンダムUCはそこで新たに示した歴史とともに、仮想世界の歴史がこうやって紡がれていくと言うその構造を改めて示したと言う意味でとても重要な作品にこれからもなっていくのだと思います。とてもいいガンダムでした。まる。

日本100名城スタンプを押しつつ城巡り 〜長篠城、岡崎城編〜 JC#006 JC#007

愛知入り

長篠も設楽原も愛知県だったと言うことにこれもまた着いてから気付きましたが、、愛知県東部の城巡りです。

No 城名 所在地 スタンプ設置場所 備考
45 岡崎城 岡崎市 天守1階 市指定史跡
46 長篠城 新城市 新城市長篠城址史跡保存館窓口 国の史跡

長篠城


日本の戦国史を語る上で外せない長篠の戦い、当時戦国最強と言われた武田騎馬軍団を織田信長が時の最新兵器「鉄砲」で打ち破った戦いと言われています。この戦いで武田氏の名立たる重心が戦死し事実上負けが決まり織田信長は中部・東海地方も手に入れることになっていきます。

古戦場にはもはや城はなく(もともと大きい城があったわけではないみたいだけど)、古戦場として記念碑があってあとは記念館が残っているくらいでした。そしてなんか古戦場の横に弓道場があっておじいちゃん達の弓道大会が開かれており、そこかしこに「長篠合戦のぼりまつり」ののぼりがはためく、ちょっとカオスなイベント会場みたいになっていました。

鳥居強右衛門記念館(ほんとは新城市長篠城址史跡保存館と言う名前)


写真はその人です。壮絶な感じがします。記念館は長篠合戦記念館と言うより「鳥居強右衛門」記念館と言う方が正しいんじゃないかと思うくらい鳥居強右衛門フィーチャーな場所でした。当時武田軍団に囲まれた織田・徳川方の城から決死で抜け出し救援を呼び、あと一歩と言う所で捕まってしまうものの、文字通り命を懸けて城内に救援が来た事を伝えた、、と言う逸話がある人です。入り口のパネルだけでも見る価値あるかもしれません。

設楽原の馬防柵


長篠の戦いと言えば戦のルールが変わったと言う意味で日本の戦史のターニングポイントと言われていますが、当時の織田側が作った陣地の馬の突撃を防ぐための柵が戦いのあった設楽原(したらはら)と言う平地に再現されて残っていました。ただそんな設楽原も、柵の向こうはただの畑です。

岡崎城


長篠からクルマで一時間半ほど、徳川家康生誕の地でもある岡崎城に着きました。多分今回訪れたお城の中で一番整備されていて、観光地化していたのがこの岡崎城だったと思います。5階建ての城の内部はちゃんとプロデュースされテーマ設定されており、またしっかりしたナレーション付きの映像とジオラマもあって、ゆっくり見れば数時間は過ごせそうな内容でした。外側にある記念館も体験コーナーとかがあって親子で楽しめそうです。あと面白かったのが当時の長槍(三間半、6.4メートル)の実物があったんですがめちゃくちゃ長いんですよね。これが例えば数十人で密集してたら確かに「槍衾」(やりぶすま)として凄まじい脅威になりますな…。

あとはあれですね、おかざえもん。色んなところにグッズも売ってましたししっかりキャラ立ってたので、岡崎市はなるほど頑張ってるなと施設だけでなくキャラに関しても思ったのでした。

古戦場に思うこと

甲府から名古屋まで来てみて思ったのですが、クルマですら数時間かかる道のりなのですよね。ここを万単位の人数で移動し、当時のように物の流通も整っておらずケータイも無く連絡すらママならない時代であることを考えると、どこかの国に戦争を仕掛けると言うのは並大抵のことではなかったんですよね、きっと。ゲームのように相手の城をクリックして「攻撃」ではないわけです。兵は相当疲れるし道一本埋められたら連絡どころか米を届ける事もママならないと言う恐怖、そして戦に負けたら下手すると数万人の人間がが死ぬ、と言う事実。長篠の戦いもきっとそうで、そう思えば関ヶ原に限らず戦争はいつだって「天下分け目の戦い」だったはずなんですよね。

今語られている「歴史」と言うのは今世に語り継がれているだけ、もっと厳密に言うと「今の時代の人が語っている」と言う事実に過ぎないと思います。歴史を紐解くまでもなく「歴史」なんて誰かの都合で書き換わったり、簡単に変わってしまうものでしょうから。これは別に政治的にどうこうと言う話ではなく、口伝による伝承と書物でしか過去を知る事が出来ない以上、過去は本当はどうだったかと言うのはとても不確かでいくらでも想像で埋める余地があるものだなと思うのです。もしかすると数百年後、今の萌えゲーの「織田信長」と言う女の子キャラ(リンクは貼りませんが)がどこかから発掘されて「織田信長は女性だった!!」と言う説がまことしやかに語られていても全く不思議ではないと思います。

例えば信玄が死なずに上洛していたら、そもそも長篠の大敗はなかっただろうし、そうなるときっと織田徳川ではなく武田の旗が本当に瀬田に翻ってたかも…と思うと、歴史的な何かに触れる事と言うのはもう想像して楽しむエンターテイメントの一つの極地だと思います。これっていわゆる同人文化の結構根底にあるものなのかもしれません。

次にこの辺りに来るなら名古屋城犬山城岐阜城辺りかな。最後に今回集めたスタンプを貼っておきます。今回もたのしかったです!まる。

日本100名城スタンプを押しつつ城巡り 〜駿府城、掛川城編〜 JC#004 JC#005

静岡県にやって参りました

甲府からずっと南に下って来て静岡へ。駿府城掛川城の順で。ほんとは高天神城とかもいいんじゃないかと思ったものの時間の都合上カットしました。同じ静岡だけど、山中城はいつか小田原城とセットでいこう…。

No 城名 所在地 スタンプ設置場所
41 駿府城 静岡市 東御門券売所
42 掛川城 掛川市 掛川城御殿

駿府城

着いてから衝撃的なことに気付いたんですが、、駿府ってほぼイコール静岡、のことだったんですね。駿府って今川氏や徳川氏の居城だよねーーくらいにしか思ってなかったものの、政令指定都市 静岡の駅のほぼ目の前に広がる大きな公園が、駿府城跡だなんて。まさかそんなに都会だったとは…(静岡がこんなに都会だとも思っていなかったので、二重で驚いた)


ここも天守は残ってなかったものの、城郭の一部が展示用のスペースとして残っていたり、あとは四季折々の花が見える庭園だったり、大きな徳川家康像が残っていたりして大変きれいでございました。こうやって春にピクニック気分で来るのもいいけど秋に来るのもよさそうですね。スタンプは展示スペース(東御門あたり)の受付で押してもらえます。

展示は今川氏時代から徳川氏時代までの城の変遷が。天守は何度も復元されたものの何度も火事にあって今は残っていないそうです。しかしこの駿府城と良い岡崎城と良い、200年以上も続く政権の創始者に縁が深い城と言う事で当時は色んな意味を持っていたのでしょうね。ある意味この城も家康の「墓」のようなものだったのかもしれません。

掛川城


岡崎城を出た時点で16時を回っていたので危ないなと思っていたものの、、掛川城に着いたら「本日の入館受付は終了しました」の看板が…やられた…。しかしそこでK氏(写真で顔出してる男です)の「スタンプ!スタンプだけでも!」と言う素晴らしい交渉術により何とかスタンプだけはゲット出来ました。しかしまぁ、ハンコだけ押したら満足かと言うとそういう話では本来無いんですけどね。。外側から見ると結構大きな城で、また来る機会があったらちゃんと見たいところです。

浜松、浜名湖、そしてうなぎ


浜松に着いたら既に20時でしたが何とか鰻屋さんに滑り込み。偶然ですがここの鰻も、先週神楽坂で食べた鰻もちょうど同じ値段でした。このレベルになってくるともはや違いが分からないんですが、ただ一つ「うなぎがとてもおいしかったです」と言う小学生並みの感想だけ残しておきたいと思います。ごちそうさまでした。東京でもここでもそうなんだけど、鰻屋さんって意外なくらい多いですよね。多分仕出しとかで儲かってるから潰れないのかなーとか思ってるんですけど。いずれにせよ大昔から続く庶民の贅沢は、今も尚幸せを提供してくれていて素晴らしいです。

あと最後に、浜松で泊まった旅館が屋上に温泉付いてるとこだったんですがこれはめっちゃ気持ちいい。外も寒く無いこの季節、遠くの景色を眺めながら風に吹かれつつお風呂に入って良いニュースを聞いていると、あーやっぱ旅行ええわーいやされるわーと今回もまた思うのでありました。まる。


あと途中のサービスエリアで食べた富士宮焼きそばもおいしかった。「肉かす」がこの焼きそばの大事なポイントらしい。B級グルメたる所以が分かった…

次回に続きます。次で終わりです。

日本100名城スタンプを押しつつ城巡り 〜武田神社、甲府城編〜 JC#002 JC#003

今回は甲府です

さて、前回の塩山温泉の続き、本日は甲府に来ております。甲府には武田神社と、甲府城と言う二つのスポットがあって、効率と言う意味で言うと大変お買い得な感じになっておりました。

No 城名 所在地 スタンプ設置場所 備考
24 武田氏館 (武田神社 山梨県甲府市 武田神社宝物殿 国の史跡
25 甲府城 山梨県甲府市 舞鶴城公園管理事務所、甲府城稲荷櫓 県指定史跡

武田神社


甲府駅からまっすぐ北へ進む事クルマで5分、お土産物屋さんの並ぶ通りと共に神社が見えて来ます。よく考えたらここ10年前にも来た事あったわ…!と着いてから思い出しました。今回一緒に来ているK氏とA氏と、同じメンバーで10年前に来たのでした。懐かしい。


武田神社と言うのはその名の通り武田信玄を祀っている神社で、ゲームとかだと武田信玄の居城「躑躅ヶ崎館」として知られる館の跡地に建てられているそうです。ここから川中島や、三方原に向けて旅立ったのだと思うとテンション上がって来ます。ここも多分に漏れず記念館的な何かが横にありますが今回は省略。スタンプは記念館の入り口にあります。

武田神社のおみやげ


分かり易い観光スポットなので、お土産屋さんも充実してますね。桔梗信玄餅とかすごくおいしい。ちなみに今回は「桔梗信玄餅カントリーマアム」を買ったんですが果たしておいしいのかどうか。写真は「クリスタル信玄」と言う置き物で「誰がこんなの買うんだ…」と10年前は思ってたんですけどね、社会人になってお金もあると面白半分で買ってしまえる辺りに、時代の流れを感じます。

甲府城


甲府城甲府駅のすぐ裏手側にあるお城で、今はいくつかの建物を残したかなり大きな公園になっています。天守は残っていない代わりにそこから展望出来るスペースがあるのですが、十分遠くまで見渡せて富士山もしっかり見えました。お城としては戦国時代の末期に建てられたようで、戦用と言うよりはこの地を統治するための政治拠点だったのかもしれません。街並にも堀とか遠見遮断的な構造は無くキレイな条坊制だったことも、それを伺わせるなーと。

今回の旅行で数カ所お城を回ったのですがどこもボランティアの人がすごく多いのですよね。年を取って本業を引退したあと、歴史は好きだし地域で出来る仕事としてはこれ結構楽しいんよね〜と仰ってました。こういうのもまた良い人生かもしれません。

甲府から静岡へ

358号線を南に抜けて次は静岡方面へ。駆け足でしたが甲府は意外なほど大きな街で人も多かったです。次はフルーツ狩りとかに来るのも楽しそうですね。さすがにその時は男3人では来ないと思う…。

次回に続く。