ドラクエ10に見るオンラインゲームの中の経済(初心者のためのお金の稼ぎ方 その1)

12月アップデート向けの情報はこちら!(投資市場としてのドラクエ10、12月アップデートまでにやっておきたい金策準備(お金の稼ぎ方 その5))

12月のアップデート向け情報その2もあります。


ドラクエがメンテ中のようなので、メンテ中のおともに。メンテの分だけ世界がよくなるならそれでいいです。

どうしても、どうしてもドラクエについて何か書きたい衝動が抑えられないので、ドラクエ10の中の、いやオンラインゲームの中にある「経済」について少しだけ書きます。ドラクエやってない人にも分かるようにがんばって書いたよ><

お金の稼ぎ方の話は一番下の方に書いてるので、稼ぎ方をお探しの方はそちらをご覧下さいまし。稼ぎ方の話その2もあるのであわせてどうぞ!

ドラクエ10の中の経済格差と、経済政策としての10月大型アップデート(お金の稼ぎ方 その3)もあります。ドラクエ10のアップデートに伴うバブル景気について(お金の稼ぎ方 その4)もあります。

ゲームの中の世界

ゲームやらない人にとっては実感もわかないでしょうけど、オンラインゲームの中には数万人、数十万人の人が実際にプレイしていて、そこには人間関係もあれば経済と言う概念もあります。あると言うか、必然的に生まれます。オンラインゲーム上では、人間がたくさんいて起き得る社会的な事象は全て起きると言っても過言では無いでしょう(多分これは言い過ぎ)

オンラインゲームの中の経済

先にお伝えしておきますと、僕は別に経済学には詳しくないので専門的な言葉や知識は分かりません。ただオンラインゲームの中で行われている経済活動はきっと現実のものとそう違いは無いんじゃなかろうかと言うことを思うので書いてます。

ゲームの中の経済って何やの、と一般の方々は思われると思いますけれども、ゲームの中にも通貨があって、例えばドラクエだとG(ゴールド)と言うものをみんな使ってアイテムを買ったり武器を買ったり、電車に乗ったり家を買ったりするわけです。(ゲーム内で土地を買うんですほんとに。ちなみに住宅ローンとかは無いです。)

で、日本円だと日本国政府が(日本銀行が)発行するわけですが、ドラクエの世界の場合はモンスターや、町の人、世界に落ちてるアイテムが生み出すわけです。人間達の中で流通している通貨の量は、モンスターが倒されたり道ばたに落ちてる石ころを店に売ることによって人間界にもたらされるわけです。で、そのGはどこで消費されるかと言うと、武器屋、道具屋、駅、住宅販売公社(みたいな)、バザーの出品手数料、あたりで使われていきます。この辺が人間界の通貨の総量が増減する動き。

トータルの通貨は上記の動きで増減するわけですが、もう一つ大事なのが「人間同士のお金のやり取り」です。書きたいのはこの辺の話。オンラインゲームとお金の話で言うとRMTと言うのがよく取りざたされますが、話が面倒なのでここではそれには触れません。

オンラインゲーム内での人間同士のお金のやり取り

ゲーム内でのお金のやり取りで一番多いのは「アイテムや武器防具のやり取り」の時です。人間同士の売買です。

それを媒介するための仕組みとして「バザー」と言うのがドラクエ10の場合はあって、そこに出品することで「どうのつるぎ 100Gで売ります/買います」みたいなものが成立しています。ゲームがオープンして10日しか経っていない現時点で流通アイテム数は想定数十万個あるので、これはすごい流通量です。

でですね、この市場の価格決定がまさに経済だなと思うわけです。市場です。マーケット。

ゲームの中のアイテムの価格決定要素

値段は、出品する側が決めます。それが陳列棚に並ぶ。そして買う方は好きなものを選んで買う。

売る側は値段はどうやって決めるかと言うと、

  • 原価
  • 利益率
  • 付加価値(作る人や、運によって同じモノでもクオリティが違う)
  • 競合他者がいくらで出してるか
  • その他要素(経験値欲しさの投げ売り、とりあえずその場しのぎのお金が欲しいなど)

みたいなところで決めながら、値段を決めて売りに出すわけです。以下のイメージ。

「きぬのぼうし、1つ作るのにシルク草(240G)とコットン草(120G)かかってるから、利益率50%くらい欲しいし720Gくらいで売りたいなー。いや、でもバザー見るとみんな120Gくらいで出してるぞデフレ過ぎだろ…まぁでも、シルクもコットンも拾った物だと考えると原価ゼロだから、素材をそのまま売った場合はシルク草(24G)とコットン草(12G)だし、それに比べると120Gで売っても別に損ではないか…ただ、120Gで売ったら競合ど真ん中だからここはいったんすぐにお金欲しいし100Gで売りに出しとこう。ポチっ。」

※ちなみにこれ書いてる時点の相場は大体100Gくらいです。(ジュレット島調べ)

こういうことがありつつ、アイテムや武器の値段は日々、時々刻々と変動していっているわけです。上記の「きぬのぼうし」でもバザーでの最低価格は70Gから150Gくらいを行ったり来たりしてます。例えば朝の時点では供給が足りないので値段が上がりやすく、夕方から夜にかけては生産者が増えるので物の値段は下落傾向になったりします。

こういう経済的な、市場の動きがゲームの中にもちゃんと生まれると言うのが、すごいなと僕は思うわけで。(昔からオンラインゲーム上にはあるんですけど。)経済と言う活動自体が電子的なコミュニティの中に生まれること自体がすごいことだと。

その上での、初心者のためのお金の稼ぎ方

お金を得るための方法はそんなに多くありません。効率よく稼ぐためには、色々考えて試すしかないです。とりあえずお金を稼ぐ方法を一通り書いておきます。時間かかってもいいならモンスター倒すか素材売る、普通にやりたいならアイテム作って売る、一攫千金狙いなら練金、転売する。って感じでしょうか。

稼ぎ方 稼げる量 効率
モンスター倒す 少ない 時間はかかるけど確実
素材拾って売る モンスターよりマシかも 時間はかかるけど確実
アイテム作って売る それなり 物によるが悪くない
練金して売る 超儲かる可能性はある 不確実、元手が必要。高レベルじゃないと不可。
転売する それなり 物やルートによっては超効率よくなるかも?
その1 モンスターを倒す

モンスターを倒しましょう。ただ、上に書いた通り敵を倒すのと素材売るのが人間界にお金をもたらす数少ないルートなので、オンラインゲームでは敵を倒して得られるお金はそんなに多くないです。(ここの金額をある程度抑えないと通貨の流通量が急増して、一気にインフレしてしまうはず。)

敵によってもらえるGはまちまちなので、地道に倒すしかありません。ウルベア地下遺跡(岳都ガタラの近く。ガタラは電車で行けます。)にでも行けば「おどるほうせき」がウロウロしているので、例えばこいつはGをいっぱい持ってて効率がいいです。たまにおどるほうせきツアーとかも組まれてるようなので、それに参加するとかいいかも知れません。

その2 素材を拾って売る

素材を拾って店かバザーで売りましょう。モンスターを倒すよりはこれが一番楽かも知れません。アイテムは一度拾うと数時間は同じ場所から拾えませんが、逆に言うと数時間経てば同じ場所でアイテムが復活するので、狙い目を決めておくといいかも。

例えばグレン領東のマドハンド地帯(橋渡ったすぐ辺り)はアイテム落ちてるスポットが散在してて効率がよいです。てっこうせきとか24Gで売れるので拾えるとラッキー。足をのばしてゲルト海峡まで行くとぎんのこうせきも拾えます。店売りは早くていいですが、時間があるならまとめてバザーで売りましょう。鉱石系は武器防具道具を作るのに必須なので、需要が無くなることは無いはずです。

その3 素材を拾ってアイテムを作って売る

素材を拾ってそのまま売るのではなくて、職人になって武器や防具やアイテムを作って売りましょう。手間はかかるしスキルも必要ですが、そのまま売るよりも儲かるかも知れません。今だと、武器、防具、さいほう辺りは安定的に需要があるのでお金になると思います。逆にお金になりにくいのは、道具、ツボ練金、ランプ練金辺り。木工は…どうなんだろう。今後家具を作れたりするみたいだし大化けするかも。

その4 練金して付加価値を付けて売る

練金してパワーアップさせて売りましょう。ただ、上に書いたようにレベルの低いアイテムは、買う側がそんなにお金無いことと、アイテムの存在期間が短いので最初は儲からない気がします。時間が経てばみんな上位のアイテムに乗り換えるなので。どんなに良質な「どうのつるぎ」でも、普通の「はがねのつるぎ」には負けるものです。

ただ、ゲームが進行していくと前半用アイテムはデフレ傾向、後半用アイテムはインフレ傾向になると思います。世界に住む人々の分布はそうなると思うので。そして最終的に一番儲かるのは、僕は錬金術師(ツボ練金、ランプ練金)、次に道具職人じゃないかと思ってます。

この世界であとあと一番価値の上がるアイテムは何か。恐らく、最強の武器や防具の、最強にレアな能力が付いたものになると思います。それは過去のオンラインゲームの例を見ても明らかだと。最強の武器を作るのは、かなり時間とお金がかかるはず。そこに運要素が入って来る練金になると、爆発的な手間がかかり、そこに生まれる利は武器や防具を作る以上にあるだろうと思うわけです。なので僕は、後半儲けるのに賭けるツボ練金師をやってます。

その練金や最強武器防具を効率よく作るためには、いい道具が必要です。なので上位の道具で★3つとかの道具はかなり高価値になるんじゃないかと思うので、道具職人も後半来るかもなと。

その5 市場の流通価格の差異を見つけて買う/売る(転売)

転売だ何だと言われそうな行為ですが、やっていることは現実世界の流通業、商社と全く同じです。安く仕入れられるところで仕入れて、高く売れるところで売る。ただそれだけです。ポイントは同じ物でも市場(大陸ごとに6つの市場があるはず)によって値段が違うと言うこと。その差を見抜いて、買って、売りましょう。元手が少しあれば出来るはずです。どのルートで売買すると儲かるか書くと誰かが悲しい気持ちになるのでここには書きませんが、感覚的にはこれが手っ取り早く儲かる気がします。僕は知りませんが、物によってはすごく高効率になる場合があるかも知れません。

ちなみに、ルール上は問題無いので恥じること無くやればいいと思うのですが、例えば世界中で「きぬのぼうし」を買い占めるギルドみたいなものを作って運営したら、事実上の「独占」が出来て、価格をコントロール出来るのだろうか。(実際、きぬのぼうしは簡単に作れるので独占は無理だと思うけど、上位の武器防具はあり得るのでは。)そうなるとスクウェアエニックスが「独占禁止法」みたいなものの代わりに、「同じアイテムをいっぱい購入するの禁止!」みたいなルールを作ったりして。そう考えるとますます現実世界の経済と同じだなぁ。

まとめ

以上、ドラクエ10に見るオンラインゲームの中の経済について考えてみました。ゲームの中に、現実と同じような世界が広がっている。それがオンラインゲームの一番の面白さだなーと思います。

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