本当にやりたいことを探して

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そんなものはない、のかもしれない。

 

仕事において、もしサラリーマンとして順調に出世もし、満足できるお給料も頂けて、会社の居心地は良くて、働く時間が無駄に長いわけでも無く、自由があり仕事を選ぶことが出来、そして地位も名声もあるとしたら。いったい何の不満があるというのだろうか。

 

「本当にやりたいことが見つからないんです。」

 

これは会社の同僚からも、友人からも聞くような言葉であり、今更自分に当てはめて考えるものでも無いような気がしていた。他人事として聞けばそれはただの無いものねだりにも聞こえるし、隣の芝生は青いんだよとも思うし、ただ足ることを知れ、とすら思うこともある。でも自分に当てはめて考えてみると果たしてどうなんだろう。今の自分に満足しているのか?本当に幸せなのか?今やっていることは「本当にやりたいこと」なんだろうか?

 

人はとても欲深い生き物であり、自分もその端くれであるわけで。お金があっても、家族があっても、時間があっても、何か足りない"ような"気がしてくる。自分がいま楽しいと思ってやっていること、時間を使っていることって何だろうか。それを書き出してみることで自分の「本当にやりたいこと」を探してみたい。

 

子どもの成長を見る

これは本当に幸せなことで。3人の子どもは年齢も少しずつ離れ、それぞれの成長過程にあり、日々面白い。一番下はただただ無邪気でかわいいし、真ん中は少し臆病なところもありどこか自分に似ていて面白くかわいいし、一番上はもはや趣味を同じくする友人のような感覚ですらありかわいい。出来るならもっと時間を掛けて彼ら彼女らの幸せとは何であるかを考えたいところ。

 

ただただゲームをすること

今やってる大航海時代6もそうだし、信長の野望もそうだし、League of Legendsもそうなんですけど、結構やり始めると長くて何年でも同じゲームやってる気がします。さすがにキャンディークラッシュはレベル3000に到達してキリが良いのでとめた。何か集めたりするのがやっぱ好きで、大昔にはまったLineage(初代。テレホーダイでめちゃくちゃやってた…)とかネトゲなんかやり始めるともはや止まらん気がしてます。未だに。でも楽しいんですよねゲーム。ほんとは寝ずにずっとやってたい(←子ども)

game.uw-vi.com

 

jp.leagueoflegends.com

 

ピアノを弾くこと

最近楽しくてはまってるんですけど。子どものがピアノを習うのに合わせて家に電子ピアノを買って、結局子どもじゃなくて自分がずっと弾いてるという。家にピアノが来てちょうど半年くらいですが、ほぼ毎日欠かさず弾いていて、一日20分は練習してるような。これも義務的にやってるわけじゃなくて、ちょっとずつ弾けるようになるのが楽しくて、同じ曲をひたすら練習するのが、なんか性に合ってるというか。10曲くらい並行して練習してるんですが一番弾けるようになったのがパッヘルベルのカノンで、半年も弾いてると素人でもちょっとずつ様になってくるもんだなーと思います。

www.youtube.com

 

お金を稼ぐこと

別に車も時計も服も、何に使いたいとも全然思わないんだけど。お金に関して言うとただただ新作のゲームやマンガが出たときに躊躇なく買えるようになりたい、と子どもの頃から思っていたし、それで言うともはやこれ以上はいらないはずなんだけど。いま一番はまってるゲームが上に書いた「大航海時代6」なんですが、何をするかって言うとひたすら港で物を買って他の港で売って、を繰り返して「お金を稼ぐ」ゲームなんですが、これがただただ好き。多分お金って自分にとってわかりやすいパラメータの一つであり、少しずつ増えていくのがおもしろい、そういう感覚なのかもしれない。

 

仕事をすること(サラリーマンの方)

本業はサラリーマンで社長をやってるわけですが、さすがに10年近くやってると楽しいというか何というか「ゼロから作ってきた」という感覚がすごくあって。おかげさまでビジネスとしてはある程度成功していると言えると思う。楽しくないかと言われれば、自由度が高くて何やってもいい、というのがオープンワールド系のゲームにとても似ていて。多分社長ってそういうものなのかもしれない。目的のあるRPGではたぶんなくて。どういうゴールを設定してもいいわけだし、設定しなくてもいい。ゼルダの伝説のBreath of the Wildあるじゃないですか。あれも数百時間やりましたけど、大半はほこら探したりストーリー攻略というよりは、ただ「生きてる」わけで。社長を半年やってみて思うのはそういう感覚です。

 

仕事をすること(一人社長の方)

もう1個の仕事、一人会社で社長やってる方もかれこれ数年間やってますが。こちらはなんでやってるかで言うと、好きなものに関わることを仕事にしたい、という気持ちと、もう一つ大きいのは「自分の手でお金を頂く感覚を持っていたい」ということかもしれない。やっぱりね、自分の手で仕事をして、その対価を頂く喜びって何物にも代えがたい。大げさだけど、生きてるなという感覚がここにはある。

 

そして本当にやりたいこと

ここまで書いていて分かったんですが、結局自分がやってることはだいたい、本当にやりたいことなんだろうなと言うこと。上に書いたの、全部好きだし。「本当に…」とか思うからよくわかんなくなるだけで、ただ「自分がやってることは本当にやりたいことなんだ」と思えばそれでいいのでは、と思います。

 

「やりたいことをやる」という、当たり前のただそれだけでいいのではと。年取って来るとどんどん考え方も行動も固定化されちゃって、新しいことやるのがおっくうになってくるじゃないですか。なってると思うんですよ自分も。「やったことない初めてのことやりたい!」「行ったことないところに行きたい!」って昔はあんなに思ってたのに、今は思えていない。でもやりたくないかと言えば、ほんとはやりたいんですよね。日本100名城巡り、まだ30個くらいしか終わってないし… 仕事の時間で出張行って、合間にスタンプ押してきたって本当はいいのにね。

 

それが、老いということなのかもな… といま思いました。やりたいことを忘れる、パターン化してしまう、意欲を失ってしまう、、というようなこと。それが老いることだとしたら、つまりは何かに対するモチベーション、興味?それ自体を失ってしまうことこそが老いであり、人生の敵なのではないか、とすら思う。というわけで、やりたいことを忘れず、怠惰になるのではなく、ただエネルギーを持って何かに向かっていく。それがあればきっと時間はすべて「本当にやりたいことになる」ということで、明日からも頑張っていきたいと思います。まる。